昼神温泉紀行

ガロのソースカツ丼!!

南信の昼神温泉まで行ってきた。

まず伊那まで行かなくちゃいけないのだが、そんな田舎の方は行ったことが無い。
ちょっと伊那市駅周辺をふらついてみる。
一応、伊那方面の中心地なのだから、少しは華やかなのかと思ったが…駅前に廃ビルがあったりと、なかなか時代に取り残された感じ…合同庁舎など見ても、予算が無いんだろうなぁ〜と感じてしまう佇まい。
長野県の地方財政が厳しいって事が、感じられます。

そんなこんなで、駒ヶ根周辺のコンビニで立ち読みして、お食事処など調べるのだけど、伊那・駒ヶ根といえば、ソースカツ丼が有名なのだ。
そんなわけで、軽食喫茶ガロとかいう店がソースカツ丼で有名だそうなので行ったのだが、ちょうどお昼時のため大変な込み具合で断念。
お昼でいろいろ探し回ったものだから、かなりの時間が経過してしまったが、さらに南の田舎の方に向かう。

飯田方面までくると、この辺には、元善光寺というお寺があるそうな。
なんでも長野市にある善光寺の元になったところとかで、どっちかだけお参りしただけでは、片参りとかいうそうで、両方お参りしないといけないらしい。
なんか、本堂下に、善光寺のように真っ暗な回廊と、柱に付いた錠前がある。ちょっとしたアトラクションですな。
そんで、本堂の中に入ったのだが、そうしたら後から新潟方面から来た団体客の集団がワラワラと入ってきて、一番前に押し込められ出られなくなってしまった…
そうしたら、住職が出来てきて…
いろいろと講話を始める。
「皆さん、新潟からよくいらっしゃいました。この団体さんは45分ということで、時間がありませんので、さっさとやってしまいましょう…本堂裏に宝物館があり有料ですがお時間がありませんね…こちらにあるのが、お釈迦様の涅槃像で、北枕にして西向きに寝ておられます。みなさんも死ぬ前に試してください。…普通のお寺では、大きなお守りなど売っていまして、小さいお子様などに敬遠されがちですが、このお寺では、事故防止のお守りとして、"ボウシ"の形のお守りを販売しております。木瓜の花が付いていまして、ボケ防止にもご利益が…こちらのお守りは、茄子の形をしておりまして、学業を成す、事業を成すなどといって大変ご利益があります。振ってみると音がしますが、中にカエルが入っています。無事帰る、お金が返るなどといいまして、これまた大変ご利益が…時々中のカエルを抜いて旦那さんにつけておくと、帰って来なくなります…」
等など…年配の団体客のツボを押さえたトークが炸裂し、大変ウケているようなのだが、どうもイマイチそのノリについていけない…
なるほど、ここに来る途中に座光寺という表記をいっぱい見たが、座光寺というのは、善光寺の元となった本多善光に由来するこの辺の地名であって、そういう名前のお寺は無いのね。

さて、そんな寄り道などあって、阿智村昼神温泉に着いたのは、夕方頃。
ゆったり〜な昼神という村営の温泉に行きました。
昼神の由来は、昔、日本武尊がこの地を通ったとき、山の神が化けた白鹿を噛んでいた蒜(ひる)を投げつけて退治したということで、そんでみんな蒜を噛むようになって、ヒルカミ…昼神になったとかいう話。
泉質は硫黄泉で、一般的適応症、慢性便秘、痛風、糖尿病に効いて、美人の湯なのだそうな。
で、ゆったり〜な昼神の受付の人にこの辺の名物を聞くと、やっぱりソースカツ丼で、駒ヶ根のガロがすごいんだと。
夜なら空いているというので、再度帰りに寄ることに。

太陽も沈みかけてきたところ、ようやく軽食喫茶ガロに到着。
昼間に比べてだいぶ、客足も少なくなっていた。
で、名物のソースカツ丼を注文したのだが…なるほど、これはすごい。
どんぶりにはみ出さんばかりの山盛りのごはんとキャベツにカツが4枚…
これを食べろと?

たしかに、半分くらい食べる辺りまでは、おいしいと思ったのだが、それ以降はもう苦しいとしか思えなくなってくる。
それでも、残すのも悪いだろうと、カラシを付けたり、いろいろしてなんとか食べきったが…もう限界。

そのあとで、残した分はパックに入れてお土産で持ち帰れると知って、大変ショックを受けたのでした…