デジタル技術は時間と空間を越えて・・・

これで離れた場所の書類も見ることがで

個人事業者として東京に事務所があるので普段はそっちに常駐しているが、作業支援のために実家の方にサーバを置いてデータセンターとしている。
このようにデジタル的には、事務所とデータセンターは密接に接続されているので、いろいろ便利なのだが問題はアナログ情報の処理である。

実家の方に郵便物など届いたりするが、FAXも固定電話もない零細事業者などでなかなかその辺の処理ができない。ロケーション的に事務所とデータセンターを頻繁に往復することはできないので、アナログ情報の処理に一ヶ月とかのタイムラグが発生する。
まぁ、実家から郵便物など転送してもらえばいいが、毎度やるのも費用がかかるし、必要/不要の選別も簡単にはできない。
WEBカメラをデータセンターに搭載してあるので、静止画である程度現地の状況は見れるが、30万画素のカメラでは、詳細まではなかなかわからない。
そこで、新たな支援機材として、近所のリサイクルショップで294円で買ってきたエプソンSCSI接続スキャナ「GT-7600S」をこの度データセンターに追加した。1000円もしないので、消耗品である。

294円のジャンク品ということで、動くかどうかわからなかったが、つないだところ問題なく動いてくれた。
これにより、書類など平面物の詳細な内容を東京の事務所からFAX感覚でリモートで入手することが可能となった。

こうしてガラクタリサイクル品ではあるがデジタル技術の導入により、時間と空間を越え、より便利な職場環境を実現しくれるわけだが、落ちたサーバの電源再投入やスキャナに書類をはさむなど、根本的には人の労力の介在は回避できない。どんなに便利になっても、人は機械だけでは生きていけない。

東京で停電が発生し、交通機関が麻痺し、エレベータに閉じ込められるなどというニュースを見て、
技術により得られた恩恵を感じつつも、また現在の状況を振り返り考えることも重要なのではあるまいか?と思うのであった。