夏休みの読書感想「本当は恐ろしい江戸時代」

本当は恐ろしい江戸時代

夏休みなので、本を読んだ。
「本当は恐ろしい江戸時代」(ソフトバンク新書)
『AQUTNETリサーチ「本読みブロガー」提供書籍』
本当は恐ろしい江戸時代 (ソフトバンク新書)

昨今、戦国ブームなどもあり、江戸時代なども懐古されることが多いわけですが、本書は本当に江戸時代はいまよりよかったのか?という問いかけを行っている。

<前書きより抜粋>

「そもそも、江戸時代と現在の北朝鮮はとても似ている。世襲の権力による支配、対外的に閉鎖された鎖国体制、それに伴うモノの徹底した再利用、密告による体制維持等々ー。江戸やピョンヤンという首都の市民を優遇することで、人々の不満が体制を脅かす仕組みもそっくりである。」

江戸とピョンヤンが同じというのは結構意外だが、言われてみればそうかもしれない。
そうはいっても江戸時代もいいところも悪いところもあっただろうから、一概に江戸時代が悪かったとするのもどうか思うが、知らなかった昔の時代の側面を知るという点で面白い内容であった。
もうじき選挙もありますし、過去の時代を振り返り今の時代をどのようにしていったらよいか考えるのもいいかもしれない。

<目次抜粋>

第1章 餓死者が続出し、はげ山だらけ
第2章 サドマゾ趣味のでたらめ刑罰
第3章 自由も民権もなかった暗黒の日々
第4章 旅は自由でなく、しかも歩くしかなかった
第5章 食生活も財政も米のみが頼り
第6章 教育水準が高かったというのはウソ
第7章 地方は「江戸藩」の植民地
第8章 「鎖国」したので植民地にされそうになった日本
第9章 働くのは嫌いで賄賂が大好きなのが武士